Motoholic by MBK

東生駒Motoholic、 ..日々の四方山話。

分解組立のウンチク(R80 fcr)

今回は、ヤマハ CZ125 Tracy の記事の予定でしたが、R80の納車整備にての初めてのFCRで へえ~ って思った事などありましたので、御紹介致します。

 

§ FCR全開合せ
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綺麗にOHしました ケーヒンFCR Φ37 ですが、マルチシリンダー向けを主眼に設計されている事に起因するのか、全開位置調整が軽んじられ、2基でまるで違っていて、独立2本引きのスロットルケーブルでは、私どものような路上でしかセッティング確認出来ない環境では(内部リンケージは同じセッティングにしたい為)後日に困ってしまうであろう事が判り手直し致しました。

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画像の状態は、加速ポンプが効き始める位置にスロットル開度を合わせた状態で、ラフでしたが、まぁ、大体合っていました。

問題の全開位置ですが、調整しづらい構造にもかかわらず左右2mmくらいの差が出来ており、全開位置はいずれか一方で規制される事にならざるを得ず、ワイヤー2本引きでは、いづれ左右バランスを崩しかねないと思われました。

そんな訳で、固定式のストッパーボルトに手加工で板厚を調整した座金をはさんで調整する事に相成りました。(上の画像で黄色のペイントロックが施してあるところ)

現物あわせでシムワッシャーを作るのは結構タイヘンです。

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出来上がりは下の画像の如くです。

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固定ストッパーで、最初は左1.5mm過開、右3mm過開 位のアンバランスな状態でした。

 

 

§ ステムベアリング座の手入れ

大抵、うっすら湿気でカジっているステムベアリングを抜くのはタイヘンです。
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大切なのは、レースを抜いた後のベアリング座の打痕やふくれ の 組立前の手入です。

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画像の赤丸の中の、ベアリングが座る座面は、実は固着したベアリングを緩める為に叩き込んだタガネが入り過ぎ、少しふくれてしまったのを手直ししてあります。
手仕上の経験の無い人には見分けがつかないと思いますが、コーキンタガネ と呼ばれるタガネで修正してあります。

一寸した事なのですが、予想される穴径の精度が0.025mmくらいの嵌合部の事ですから、こういった地道な"機械的に正しく"組み立てる作業は、組立後の与圧の安定、円滑な動作と耐久性を確保するのに必要不可欠なのです。

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タガネ いろいろ

 

さて、R80の部品整備は概ね完了、一旦少しの間スクーター(Tracy])整備に移り、完了後、一気に完成までもちこみます。

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奈良 東生駒BMW空冷ツイン好きなバイク屋です。
店主は /7系空冷BMWが得意です、ご相談下さい。