Motoholic by MBK

東生駒Motoholic、 ..日々の四方山話。

漏れを止める(エンジン組立/R100RT OH)

大抵7万kmくらいでそこらじゅうの接合面からオイルが滲み出す空冷ツインですが、それをきっかけに腰上OHとかに至る事が多いのではないかと思います。
 オイル漏れを直すのは、当たり前の事を取り戻すだけの地味~で地道な作業です。 ..が、その当たり前をどれだけ誠実に出来るかが、その後、再び7万km持たせられるかどうかにかかってきます。

...ショートエンジンの状態にまでバラして、組み立て方向に進み始めたR100RTですが、元々極端にオイル漏れの激しい個体で、オーナー様は散々苦労して洗浄なさったとか.. 。
それは外観にとどまらず、クラッチハウジング内までもオイルの飛まつが舞ったような痕跡があり、クラッチ板もEgオイルが染みていた為交換に至った程で、とにかくオイル漏れを止めてOHするというのが、今回のメインテーマです。
...が、 ウーン、以前にモノスゴイ組み合わせ(モノサスに鋳鉄シリンダ)のエンジンを組みなおした事がありますが、その倍は手間かかってますネ、ハイ。

(T_T);;; オハズカシイ コトデ..

 

...

§ オイルポンプのフタのOリング
ブローバイホースが割れており、クラッチハウジングにオイルを浸入させていたのですが、汚れ方はそれだけにあらずで、怪しかったオイルポンプ(クラッチの裏側)もバラしましたところ、よ~く見ると、フタのOリング に キズ が見つかりました。
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何か金属片でも噛ませたかのようなキズです(人為的なミスですね)、これではクラッチハウジング内に、オイルが染み出しもするでしょう。
勿論、当初より用意していたOリングと交換、まだまだ序の口です。


§ 次いでプッシュロッドチューブのささるクランクケースの穴、
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茶色く見えているのも手前の内面にクリーム色に見えているのもシリコンシーラントです。そして、クリーム色の下にもう一発黒いのが.. 。ひょっとしたら封止用の嫌気性接着剤かと思うほど、硬化した(きっと)シーラントが残っていました。
過去に2回以上Eg開腹されているのは間違いなく、これじゃナンボナンデモ シーラント塗り過ぎで、バルブリフターも抜けません。過去の後遺症で、他の接合部も皆こんな状態でした。 これでは漏れ始めたら最後、叩き込んでゴマカス事すら出来ません。

そんな訳で、地肌が見えるまでこそげて、細かい耐水ペーパーで磨き上げます。
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新製時にシーラントを使っていないところは、何か事情が無い限り、シーラントは使いません。 ヘタに使うとこういう事態に.. 。


§ ニカジルコート アルミシリンダーの ベース部Oリング溝
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こちらも、本来シリコンシーラントは使われないところに、黒っぽいシーラントと白っぽいシーラントが見えます。これでも竹べらでかな~りこそげ落とした後です。完全に無くなるまでひたすら竹べらで落とすのですが... 、

出ました、結構深い引っ掻き傷が..
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見えますか、↑コレ、画像では判りにくいですがかなりのキズがOリングの下をくぐるように抜けています。ここはしめ代がゆるいので、これではシリコンシーラントでコテコテに固めないと確実に滲みます。
せめて、コレ↓くらいに仕上げ直さないと。
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耐水ペーパーを細~く切ったもので削って ならして います。

ボチボチ雲行きが怪しくなってきました~


§ ニカジルコート アルミシリンダーの ベース部、スタットボルト穴のOリング座の加工不良。(計4箇所中2箇所)
BMWでこういうのは珍しいのですが、アワ喰ってしまって、見つけたときの一番酷い状態の画像が残っていませんが、機械加工の経験のある人には、平ザグリの刃物が切れておらず、Oリングの据わる座の面がむしれて荒れているのが判ります。要するに加工不良なのに検査をかいくぐって出荷された代物です。新車からしばらくは きっと漏れない といえますが、ごく短期間で漏れ始めるていただろうと予想できます
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↑まだシリコンシーラントが残ってて半分埋まってる状態
↓割り箸にコンパウンドつけてひたすらクリクリ磨いてる途上。
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↑かなり磨いてコレです。加工した刃物の構成刃先が脱落して突起になっていた痕まで見えます。 これを一番底まで削るとしめ代が目減りするので、少々波打ってようが、このままひたすら柔らかい割り箸の先にコンパウンドをつけて磨き上げて仕上げます。


最後のこいつは厄介でした (*_*;


§ クランクケース側、アルミシリンダーの ベース部Oリングの相手方
こってり塗られたシリコンシーラントを剥がして、極細目の耐水ペーパーで当たり面を仕上げていたら ..出てきました。 キズというより打痕です。
位置が悪く、どう転んでもOリングの真下。この画像では小さく見えますが、クランクケースはリードバルブで軽い陰圧になってるとはいえ脈動があるので、そのまま組めば確実に漏れれます。
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私のよくやるテで、手持ちの一番硬いシリコンシーラントで埋めてみましたが、
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ブリューペーストを塗ってシリンダーをはめ込んでもOリングはキズの底まで届いておらず、埋め込んだシーラントも、その底に残った旧いシーラントの為簡単に脱落します。 2回やり直しましたがダメで、諦めて穏やかに削ってならす事にしました。
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こんな刃物で削ります。

うっすら傷は残っていますが、Oリングは、傷の底まで届いています。
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何とか事なきを得ましたが、コレ、硬化時間待ちもあって3日がかりです(T_T);;;
これはホントに参りました。

でも、まぁ、シール面はなんとかツルピカになりました。これから先はチャチャッと進む事でしょう。

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(~_~) 新車から初めての分解だと、いとも簡単にこうなるのですゲドネ.. 。


§ バルブのすり合わせ
漏れを止める話題なので、オマケでupしておきます。
問題無く進み、エエカンジに仕上がってます。

仕上確認にブリューペースト(青色のえのぐ)を塗って、アタリを見ています。
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排気側は 左右とも かなり深いカーボンの噛みキズ がありましたが何とか除去、
その分段がついてしまったポペットを 手加工で少々修正しました。
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奈良 東生駒BMW空冷ツイン好きなバイク屋です。
店主は /7系空冷BMWが得意です、ご相談下さい。