Motoholic by MBK

東生駒Motoholic、 ..日々の四方山話。

年明け一番、エンジンオイル噴出事件(R100RT)

2018年最初の仕事は、一寸びっくりな、BMW R100RT のエンジンオイル漏れでした。

昨年11月に当店で、エンジン腰上とトランスミッションのOHを実施した個体 なのですが、オイルフィルターのフタをとめる3点の6mmのボルトのうち一本が、メネジがバカになって完全にスッポぬけて浮いていました。
OH直後の事で、エンジンオイルが完全に抜けてしまっている事も考えられ、受信当日に即刻引き上げに伺いました。

調べましたところ、上記のような事態で、クランクケースのタップ穴のヘリサートに依る補修と相成りました。

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画像の通り、タップ(ネジ)穴の口元からネジ山がボーズになってしまっています。

分解組立時に違和感あり、クロモリの焼きの入ったボルト先端を刃物になるよう細工したもので、"さらえて" 手加減して締めてあったのですが、今まで焼きついて面圧でもっていたものが、普通にねじ山に荷重が掛かると耐えきれなかったようです。

リリーフ圧から計算してみますと、完全冷機からの始動では、オイルフィルターのフタには200kg以上の荷重が加わると思われ、弱いところに逃げたのだなぁと云うところです。

始動直後の事で、すぐに気づかれ、エンジン停止されていましたので、他への被害はありませんでしたが、本当に肝を冷やした年始一番の事件でした.. 。


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...こういうものは、”ヘリサートを入れる"事で修理致します。
どこのモータース屋でも出来るという訳ではありませんが、割と一般的な作業です。

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このようにナメてボーズになったところに、

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1サイズ大きなドリルでさらえて、ピッチは同じだけれど直径は大きいヘリサートタップで大きいネジを切ります。

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そしてこれがヘリサート。
語源は Helical Insert で、ねじ山のみをスプリング状に取り出したようなモノで、これをねじ込んでネジを再生致します。

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出来上がりはこんなカンジです。
穴口キッチリ、ヘリサートの長さ以上の深さまで連続して挿入するには、相応の経験と手加工の腕が必要です。

 

 

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奈良 東生駒BMW空冷ツイン好きなバイク屋です。
店主は /7系空冷BMWが得意です、ご相談下さい。